A.静岡県の近代新聞とはどのような新聞を言うのですか?
静岡県内では、明治維新以降様々な新聞が登場し、また消えていきました。それぞれが中央政界や東京で発行される全国紙、中央紙に影響されながらも、静岡地域に固有の記事を多く含んだ編集がなされており、大きな歴史のうねり(特に何次かの戦争)の中での庶民の喜怒哀楽が紙面から生きいきとうかがえる素晴らしい歴史史料となっています。
多くの新聞が創刊され短命で廃刊される中、静岡民友新聞と静岡新報の2紙は、近代的印刷技術の導入や記事に係わる通信体制を順次整備し、部数面でも静岡を代表する2大新聞として成長していきます。
現在静岡県内で最大発行部数を誇る「静岡新聞」は、体制翼賛運動下での新聞大合同(昭和16年)の結果、この静岡民友新聞と静岡新報とが統合されてできた新聞社です。
私どもの言う「静岡県における近代新聞」とは、明治初年から、この新聞大合同がなされた昭和16年以前の期間に、静岡県内において発行された全ての新聞(中央紙の地方版を除く)を指すことになります。
私どもは、上で述べた静岡県の近代新聞の記事を全文テキスト化する事業を実施しているのですが、以下この事業でテキスト化する対象となっている新聞名と発行期間、紙面数等を一覧で示します。
【テキスト化対象新聞一覧】
新聞名 | 発行期間 | 収集紙面数 | テキスト化予定 | 備考 |
静岡民友新聞 | M24〜S16 | 24,054 | ○ |
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静岡新報 | M28〜S16 | 65,027 | ○ |
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重新静岡新聞 | M9〜M17 | 3,945 | ○ |
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函右日報 | M12〜M18 | 6,409 | ○ |
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静岡大務新聞 | M17〜M25 | 8,867 | ○ |
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その他 |
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註:本画面に表示されている新聞紙面は、拡大しても記事の文字が読み取れない処理を施してあります。
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