近代新聞テキスト化事業とは

【よくある質問とその回答】
 
H.新聞記事のテキスト化作業は、誰が行なうのですか?

静岡県中部在住ボランティアに対しては当NPO施設で随時相談と指導を実施

テキスト化作業は全て下図のように全国の無償ボランティアの手で実施されています。
上の図は平成15年3月のものですが、その後に参加登録された方もおります。ただ毎日のように継続してテキスト入力をしていただいている方という条件で絞った場合、残念ながら20名内外となってしまいます。入力対象となる紙面数は膨大なため、このままでは100年かかっても終わりそうにありませんが、今後より多数の入力ボランティアの方々を募ってゆきたいと考えています。入力ボランティアには、いわゆる毎日のノルマのような義務はありません。ご自分の空いた時間を使って、可能な範囲で入力を進めていただけます。月に8紙面(記事数で160記事くらい)をコンスタントにこなしている方もいれば、二カ月で1ページ(20記事くらい)の方もいるなど、量の面ではマイペースに携わっておられるのが現状です。地域としては、やはり地元の静岡県内の方が多数を占めていますが、コンスタントに入力されている方の中には、愛知県や東京都の方もいて、必ずしも静岡県に縁がある方ばかりではありません。ボランティア応募者はかなりの数あるのですが、登録された後に送られてきた新聞紙面を見て、また実際に入力を始めてみて、自分には無理なので辞退したいと申し出られる方もそれなりの数存在します。このような方々が口々に言われるのは以下の点です。
@ 新聞紙面の文字が小さい上に滲んでよく見えず、目が疲れてしまう。
A 記事に記載されている文字のほとんどが旧体字で、判らない文字が多く辞書ばかり引いていて先になかなか進まない。
B インターネット上での入力や送信の手順がわからなくなってしまう。
C 一人でパソコンの前でする作業なので寂しく、記事の内容などのことで話し合う相手が欲しい。
D 最初はインターネット通信ができていたのに、その後なぜか通信ができなくなってしまい、直すことができない、結果としてテキスト入力もやめてしまった。
このような点は、確かに問題だと私どもも感じており、今後多くの方たちに参加していただくためには以上の問題は何としてでも解決しなければならないと考えています。
   
私どもでは現時点ではとりあえず次の対策を講じています。
イ. 使い勝手が良く自由に拡大縮小が可能な画像ビューソフト(無償)をボランティアに提供し、当該紙面の磁気画像ファイルも同時にお送りし、記事入力画面とビュアー上の新聞記事をパソコン画面に並べて表示して入力をしていただく方法に順次変更をする。これによって文字の見難しさを多少とも解消する。(今までの通り紙面での新聞を希望の方はA3の新聞を郵送することになります。)
ロ. 上記イの使用説明書を配布するとともに、可能な限り講習会を各地で開いて使用方法を徹底する。
ハ. 静岡市内にある既存の当NPO施設2ケ所を開放し、ボランティアの指導者を配置し、特に新たに登録した入力ボランティアは、当面は自宅ではなくこの場所に来て、指導を受けながら入力を行なう。そのままずっとこの場所で入力を続けても良いし、慣れたところで自宅での入力を開始し、不明の点が生じた場合には、この場所に来て他のボランティアと交流したり、指導を受けることが出来るようにする。(本項冒頭の写真参照)
ニ. インターネット環境が不具合となった方や、インターネット使用に不慣れな方が新規に登録された場合、可能な限り当NPOから人を伺わせて環境を整える。静岡県外の場合には、電話対応となるが、当該ボランティアの地元のNPOと連携して、助力を請うことができるような体裁を整える。
ホ. 近代新聞には興味があり、できることならボランティア参加したいが、パソコンの技術に自信が無く参加できないという方もいらっしゃるので、これはNPO本部のある静岡県中部地域在住者に限定されるが、ボランティア参加を前提とした講習会を継続的に無償で実施し、必要なパソコン、インターネット技術を習得していただいた上で、上記ハのNPO施設にてまずボランティア入力を開始する仕組みをつくる。
ヘ. 静岡県外の地域からの参加者に対しては、定期的に各地域でミーティングの場を設ける。
ト. 現在のボランティア用掲示板をより充実したものとし、実際には直接会っていない方同士でも、気楽にボランティア参加者が掲示板上で、あるいは相互のメールにて会話ができるような雰囲気を作ってゆく。



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